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December 15, 2006

時計のある風景 (1) - NOMOS -

 Nomos2_1
 
 
 
人は生まれたその瞬間から、25億秒のカウントダウンに入るのだという。
 
 
 
ふと、腕の Tangente を眺め、これまでの10億秒を盤面に映してみる。
 
 
 
飾り気の無い、円と直線。
 
 
 
真実は、それだけで構成される。
 
 
 
そこに、甘えに満ちた半生なぞ 重ねられるはずもなかった。
 
 
 
繰り返される日々のように、淀みなく周回を重ねるスモールセコンド。
 
 
 
忙(せわ)しない世間など素知らぬ顔で、穏やかに鼓動を刻むテンプ。
 
 
 
オーナーがゼンマイを巻き上げない限り 増えることのないパワーリザーブインジケーター。
 
 
 
視線をあげ、がらんとした空間に向かって 軽く息をつく。
 
 
 
指先で軽くリューズをはさみ、ゼンマイを巻きはじめる。
 
 
 
回すごとに、巻き上げ残量を示す黒色のインジケーターの面積が増えていく。
 
 
 
NOMOS。
 
 
 
ギリシア語で「秩序、規律」を表すその名の通り、この時計には凛と張り詰めた何かが宿っている。
 
 
 
それでいて、決して冷たくない。
 
 
 
ゼンマイを巻き上げられて、すっかりと満足そうな 腕の相棒に話しかける。
 
 
 
...さぁ。
 
 
 
いこうか。
 
 
 
残り15億秒の旅に。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Nomos
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
NOMOS Tangente Date Power Reserve (Black indicator) と、そのオーナーの風景
 
 
 

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